家鴨DIARY

クリィミーマミサークル「ANP」家鴨のブログです!情報発信とかしています!

僕を包む月の光

別冊花とゆめ(以後別花)では、あの前世ブームで社会現象にまで
なった少女漫画「僕の地球を守って」のその後の話が連載されている。
主人公の亜梨子と輪は結婚しており、息子の蓮を儲けている。


私自身も同人とはいえ、クリィミーマミの「その後」を描いているので、
作者自身も続きを描くにあたって色々と葛藤があっただろうと想像する。
実際、旧ファンの中には絵柄のあまりの変わりようと明るい展開に
「幻滅した」という声も多く、二世物や続き物の難しさを感じたりもした。
実際、日渡先生の最近の絵柄は「タッチは綺麗だけど当時の鋭さがない」
という最悪な方向に向かっていることは事実だ・・・悲しい。
まあ、それは良い。そんなことは自分の好みの問題だから。


が・・・


今回の話は「ちょっと待て!」と思ってしまった。
亜梨子と輪(こっち男ね)の年齢差は9歳。
まあ、私の同級生は二人も9歳年下の男と結婚したからそりゃいい。
しかし、妊娠した年齢とそのいきさつにオイラは吹きそうになった。


→ここから先はネタバレ
※吠えてます





輪(15歳)、亜梨子(24歳)の時に亜梨子の方から
「今日、一線を越えないなら別れよう」
と迫った・・んだって。。。。しかも、自分が他の異性からも
アプローチがあって、自分たちの世界が揺らぎそうで不安になったから。
24歳の女が15歳の少年にエッチを迫るって・・・あんた・・・・
あの可憐な亜梨子はどこに行ってしまったの?って感じ。


そりゃね、別コミとかSEXしまくりの少女漫画ありますよ。
でもさあ・・・これじゃ、レディコミの設定ですよね・・
いくら前世の記憶があったとしても(輪は前世の記憶があるから
年下でも大人の記憶がある)実際は9つ下の少年で、知識だけ
あって本当の経験はないんだから、結婚できる年まで待つのが
大人じゃないかなと。


それで「その時」が来て、それでも好きなら結婚するなり何するなり
したら良いんじゃないのかなと思うんですよね。
編集の意向とかあるんだろうけど、意味の無い設定だと思う。
説得力がないというか、妄想?って感じだった。
若い旦那、パパにしようと思ったんだろうけど、凄い違和感があった。
むしろ、漫画なんだからそこを詳しく描かずにぼやかした方が夢が
あって良かったかなと思う。今回だけでは「僕たま」が好きだっただけに
作者が作品を大切にしていないと分かってショックだったかも。


というかですね。西村しのぶさんならこういう展開はOKかもしれない。
お洒落な男女の恋物語ですから。
「僕たま」という前の物語がある訳で、そこのキャラクター達との乖離が
物凄いんですよね。惑星が滅びてしまった異性人が転生前の姿なんですよ?
自分たちの帰る故郷が戦争で滅びてしまった。地球を観測するための月基地で
彼らは未知のウイルスに感染してしまう。帰る場所がない・・そういった
凄いシリアスで重いテーマもあった筈なのに、それは完全に無視!


作家も年取ると変わりますからね・・・いいんです。
でも、大人の女が少年に抱け!って迫るなよ〜。前世からの恋人同士なんだろう?
実直すぎて萎えちゃう〜わん。さようなら・・青春の思い出よ〜。