家鴨DIARY

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365日イベントの世界

ボイスサンプルのジャケット写真を撮るために、
秋葉のスタジオをレンタルした。


オタク第二世代から言わせると私らは「オタク」と
呼ばれるモノではないにせよ、世間では大枠で
漫画やらアニメやらメイドさん好きなら「オタク」なのだ。
だから、私は「オタク」なんだろうけど、秋葉原に行く事は
ほとんどない。ましてや池袋の「乙女ロード」に行く事もない。


久しぶりの「アキバ」のほこ天を歩きながら、非常に違和感を
感じてしまった。そう・・・あそこは「観光地」なのだ。
キーワードとしての「メイド」。メイド好きですら、あの
記号化されたメイドには一種の嫌悪感(いや、ごめん、お前
だって着るだろう?って言うだろうけどそうじゃなくて)を
感じてしまう。そう・・・水商売の匂いがした。


4年前、メイドさんの世界に興味を持ち、お屋敷ツアーに
参加させてもらった。
期しくもその時の主催者さんがジャケット撮影をお手伝い
して下さったのだ。
そのツアーで利用したとあるメイド喫茶に立ち寄った。


「女性のためのメイド喫茶にしたい」
と言っておられた当時の担当者は既になく、コンセプトは
所謂「萌系メイド」に代わってしまっていた。
それは・・・もはや男性対象か観光客向けの「コスプレ喫茶」に
なっていた。生き残るためには仕方なかったのかもしれない。
それはそれで良いのだけれども、非常にチープな、いや
だから良いのかもしれないけれど、チープ過ぎて・・
泣きたくなった。


私たちはただ眺めるだけで良いのだ。
フェイクでも良いから、閉じられた「空間」の中で。
外に漏れ出し「ハレもケ」もなくなった世界で何が満足
できるのか?


イベントの中だけで繰り広げられていた「非日常」が
漏れ出した街、秋葉原
村上隆が「オタクを世界のオタク」にしてくれた!
なんて人もいるけれど、私たちは世間に認めて
もらいたかった訳じゃない筈じゃないの?


お祭りは「ハレとケ」があって成り立つ。
365日、同人誌が手に入り、萌があり、イベントがある・・・
そんな世界が欲しかったの?
なんてお手軽でなんて安い世界。


安価で手軽に手に入る事はとっても楽だと思う。
だけど・・・きっとその代償は大きい。



「本当はみんな乾いてるんだよ」


彼女は言った。
そうかもしれない。だから際限なく、求めるんだ。