家鴨DIARY

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カーリー ~黄金の尖塔の国とあひると小公女~

うーん。最近ブックレビューサイトになってるぞ(^^;
コミケ前だけ更新みたいで申し訳ありません。

さて、本屋でびびっと来てしまい買ってしまったこの一冊。
「あひる」「ヴィクトリアン」と来たらもう買うしかないっしょ。
帯びには「ヴィクトリアン・ラブストーリー」とあるけど、
1900年代中期だから、ヴィクトリア時代じゃないんじゃ・・という
突っ込みは無しで(^^;



以下、エンターブレインの公式サイトから紹介文を。

舞台は1900年代中期英国領インド――海に面した小さな都市パンダリーコット。祖国イギリスを離れインドに移り住むことになったシャーロット=シンクレアは、現地の女学校で東洋の宝石ともいうべく黒い瞳の美少女、カーリーと出会う。美しくも聡明なカーリーに惹かれ、急速に親しくなっていくシャーロット。しかし、この小さな出会いが、この神秘の国に新たな風を吹かせることになるのだった――。ロマン溢れる魅惑の地インドを舞台に、高殿円×椋本夏夜が華麗に綴る入魂の恋愛巨編!


女学校の寄宿舎とか言うと「お姉さま!」「妹よ!」という百合物
かと思っていたら、実は歴史物でした。うむ。エンタさんから出す
には、どうしても「萌え要素」を入れなくてはならなかったのだろうな
と作者の苦悩が伺えた(^^;


<以下、ネタばれ注意>
ぶっちゃけていうと、背景に第二次世界大戦勃前の政治的な動きとか
陰謀をにおわせつつ、主人公の成長と友情がメイン。
絶世の美少女は実は男の子とか、そして、彼はインドの王子だったり
するあたり、一昔の少女漫画のようだ(^^;
主人公のシャーロットが幼い頃に出会った「少年」の話がお話の冒頭
に出てきて、「カーリー」が女装していることが直ぐに分かってしまった。
大人になると夢がなくていかんな・・・反省。


でも、それなりに楽しめたかも。ただ、シャーロットに「むにゃ」
とか「ふにゅ」のような擬音(なのか?)を無理に言わすのは
やめて欲しかった。
正統派ビルドゥングスロマンとして十分通用するのに、短いスカート
メイドさんやらを出されると・・・うーむとなってしまった。


この本、挿絵の絵師さんがかなり可愛い絵をお描きになるので、
それだけで「萌え」要素は楽しめるはず。
そして、「絵」って大事だな〜と改め思った。
内容は正統派で勝負してもらいたいな。どうやら続きも出るようです。