不機嫌なメアリーポピンズ

不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」 (平凡社新書)

え〜お財布の中身がそろそろ怪しい時期になりましたね。
なのに・・・朝立ち寄った駅の本売り場で見つけてしまいました。

イギリスといえば階級。しかし、士農工商くらいの階級しか
しらない日本人の私には、いまいち、理解出来ていませんでした。
そんな所に、この本ですよ〜。まさに「狙っている」としか
思えません。イギリス小説と映画から「階級」を読み取るという
主旨のこの本。ちょっとカヴァネスの立場とかは甘い部分も
ありますが「言語」の恐ろしさというか、話す言葉だけで「お里」が
知れちゃう恐ろしさ！！

昔、私の師匠（アナウンスのね）が
「あなた達は母親になるのですから、正しい日本語が話せなくて
どうするのですか？」
と仰った事があります。なんだか身につまされますね。
私の年代ですと比較的古い言い回しを日常使ってはいますが、やはり
「男言葉」というか醜い言葉づかいをしている事が多々あります。

特に某ヤクザ映画語圏の出身ですので油断すると
「何考えとんじゃ、わりゃ！！」
というような暴言が出ることも・・・・・（TT)

今の日本の背景を見ると皆が「ミドルクラス」だと思っていて
豊かな生活をしようと奔走してるってゆーか。19世紀末のイギリスと
ちょっと似ているところもあるような気がします。
だから「セレブ」とか「プチマダム」とか流行るのかな〜。

早めにリタイアしてのんびりと好きなことをして暮らしたいけど
ハイソな生活には憧れないです。覚える事、たくさんあるしね。