家鴨DIARY

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同人誌界の行方

トップさくっと春SP新刊モードに戻しました。
裏表紙、見たい方多いかと思いまして・・・


前回「感想が来ない〜!!」とか喚いていましたが、
この頃の同人誌会の変化(正確には80年代の中盤から)
がなんとなく分かって来て、あんまり思わないように
しています。


私は小学生の頃からMOMONGAさんがサークル活動を
しているのを見ていたせいか、古き良き(悪しきの部分
も当然ありましたが)時代の同人誌即売会を知っている
んですよね。


そこには「交流」というのが確かにあったような気がします。
中学の頃、初めてサークル参加した時、隣のサークルの
お姉さんが達が「この子達、遠くから来たのよ〜見てやってよ〜」
と可愛がってくれた事が今でも忘れられません。
もちろん、マナーの悪い人も沢山いましたが「売れる」「売れない」
が今日ほど重要事項ではなかったと思います。


ピコ手サークルだからとか謙遜する必要はないと思います。
そもそも「売れない」方が当たり前だったのだから


今回の春SPも回帰しようという主旨だったんですよね。
こう言っては何ですが、どうにも表面上しか出来なかったので
はないか?感が否めませんでした・・・ごめんなさい。
所詮は「過去の再現」にしか過ぎず、過去と全く同じ「こころ」で
皆さんが即売会に参加することは出来ないし、これからも難しい
でしょう。


時代と共に「有り方」や「求められる物」が変化するのは
当然だと思っています。
しかしながら、ババア世代と言われようとも
「商業誌に対立するサブカル
という姿勢は忘れないで頂きたいと思うのです。


それは、今や買い手として表現される「一般参加の方」も
売り手と称される「サークル(個人)参加の皆様」も。


元々「フロンティア」という側面が即売会にはありました。
売れる「大手」を目指すのもいい。
誰もやらない「ジャンル」を開拓するものいい。
何だってありだった。
それは今も昔も変らない精神であると信じています。


昔と違うな〜と思う点は、買う人も何らかの創作活動している人が
多かったかな〜?という点です。
また、売れて商業誌に行くというコースもあまりなかった。


高河○んさんとかからですかね・・・あの流れは。
尾○南さんがマーガレットでデビューした時は


漫画家界も終わったな!


と友人達と話したものです。
ここで誤解をして頂きたくないのは、尾○南さん叩きを
しているのではないということ。
※尾○南さんは当時人気がありました。私も私の周りの人たちも
尾○南さんの本を読んでいました。


尾○南さんのデビューに関して驚いたのは、
彼女が同人誌で「キャ○テン翼」を元に描いていた内容と
ほぼ同じキャラクター構成の作品で商業誌デビューした
からなのです。


「あれは同人誌だから許される事」


だった筈が「商業誌でも許される事」に変った瞬間でした。
今ではなんともないと思われるかもしれませんが、当時は
「同人誌でやっていいこと」
「商業誌でやっていいこと」
が明確に分かれており、同人誌のほうが「やっていいこと」の
幅が広かったのです。


「商業誌で出来ない事は同人誌でやる」


これが大きな大前提でした。
「出来ない事」は「プロになれない」でも、「○○×○○
カップリング」でも、他にはないグッズでも何でも良かった。


ただ、商業誌と同人誌には垣根があり(建前かもしれませんが)
融合することないと信じていたその時、それは起こりました。


「こりゃ〜大人が介入してくるな〜」


と高校生だった私はぼんやりと思いました。
大人は同人誌が「売れる媒体」だと気付いたんですよね。
土足で「商業主義」が入り込んできた。
若者達がヒッソリとしかし熱く楽しんでいた世界に。


回顧主義をしても仕方ありません。
今の流れは流れで当然のことなのでしょう。
しかしながら、同人誌界が閉塞していることも事実です。


何というのでしょう・・・開放感がない。
今、始めたばかりの若者の皆さんは、これがあたり前で
この前の春SPのようなのが昔の即売会だと思っているかも
しれません。
それは違います。全く違います。


・・・・いかんですね。批判すると夏コミ怪しい?


老兵はただ、ほぞぼそと活動するのみですけどね(^^;)