エマ7巻(最終巻)
- 作者: 森薫
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/05/25
- メディア: コミック
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「コミックビーム」で最終回を迎え、コミックも最終巻が出た。
終了時にも賛否両論あったけれど、やはりなんだかもやもや感が
残った終わり方だった。
森さんはやはり長編は向いていないのかもしれない。
1つ1つのシーンの運び方、コマの動き、描写は素晴らしいのに、
全体でみると「うーむ」という感じだった。
これは、「ドラマティック」さを求めてしまったからではないか
と思う。編集の意向なのか、森さん自身がそうなさったのかは
分からないが。
彼女の真骨頂が発揮されるのは、やはり「何気ない日常の中に
起きる出来事」を丹念に描写することであり、ストーリィを深く
表現することではないからだ。
ん?これって同人誌の描写に近い?
勿論、同人でもお話で読ませる方もいるけれども。
森さんは、本誌9月号から「番外編」として、ケリー先生の若き日や
その他の登場人物の描き切れなかったお話を発表するらしい。
それはそれで嬉しいのだけれども、森さん自身がそれに逃げ込んで
欲しくないと思う。
つまり「エマ」は「まとめるのに失敗した大作」なんだよね(泣)
はっきり言ってごめんなさい。でも、勿体無くて悔しいんだ。
デビュー作だから、これからだと思いたい。
頑張って欲しいなあ。