家鴨DIARY

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三原順さんを思い出し、原点を見た

三原順」と聞いて、最近の方はご存知ないかもしれない。
私もリアルタイムで雑誌を読んだ世代とは言えない。
上の兄弟がいたからコミックで読んだのだ。


はみだしっ子 (第1巻) (白泉社文庫)

はみだしっ子 (第1巻) (白泉社文庫)

作品としては「花とゆめ」で連載していた「はみだしっ子シリーズ」が
代表作だと思う。現在の「花ゆめ」は何だか作品の質が落ちているが
昔は実験的な(●モ漫画誌等と揶揄する輩もいるかと思うが)作品が
多かった。三原さんの作品は、ずんと響く物が多かった。
後期の作品は絵が固くなってあまり好きではなかったが(^^:


その三原さん。お亡くなりになられていたんですね。
全く知りませんでした。そういえばこの頃見ないな・・・と思ってたけど。
文庫版は出ているので、メンタリティの深い物がお好きな方にはお勧め。
登場人物は「様々な理由で親の元を離れた少年たち」のお話ですが
絵柄は少女漫画ですので、そこまで肩肘張らなくても読めるかも。
内容はかなり重いですが(^^;


諸星大二郎さんといい、山岸凉子さんといい、なんというか内面にぐっと
来る作品ばかりを好んで育った私はやはり根は「暗い」のかもしれない。
それは、サンプルボイス収録の打合せでも感じた。


「今はバラエティのナレは無理」


と言われたからだ。「人柄が出るんですよ。毒がないと」とのこと。
それは誉め言葉じゃないのよねえ。まあ、技術的な物もあるのだろうけど。
ということはドキュメントとか報道系とかそこら辺の真面目系を狙うしか
ないということだろうか。というか、いきなり「番組」狙いの話に飛んで
目を白黒させていたのも事実。


趣味として、精神面重視の作品を趣向するのは良しとして、仕事としては
嫌いなバラエティをしこたま見て研究するしかないのであった。