片想いさん 恋と本とごはんのＡＢＣ

<新装版>片想いさん

suicaペンギンでお馴染みの「坂崎千春」さんのエッセイ集。
2002年に発行されていたのだけれど、ペンギン人気の影響か
新装でこの度、再刊行されたとか。

この作者の方はお顔を拝見しているだけに「片思い」だけで
実らない恋物語の数々は恋が上手く行かなかった時代を思い
出して胸が痛い。
この本を出した頃と彼女を取り巻く環境は変わったのだろうけど
仕事の成功と恋愛は両立しないのだろうか？等と勝手に感じ入って
しまった。

彼女は「酒井順子」氏のように｢バリバリ」バブル時代を知ってる
女性よん！という感じじゃなくて「文科系女子」がそのまま大人に
なったような切なさがある。
その酒井氏もこの本を絶賛していた。頑張る女性もやっぱり疲れる
んだな〜と思ったりもした。

「恋は上手く行く」系の本が巷にあふれる中「運命の出会いはある
かもしれないが、出会わないこともある。でも、それが不幸では
ない」とおっしゃる坂崎さん（この方、30代後半でも可愛いかった
んですよ〜なのにそんなこと〜と思ったり）。
何だか肩の力が抜ける・・・suicaに癒されるのはご本人の生きている
人への愛情なんだな〜と勝手に思っている。

無理をしない等身大の生き方、そして生きていくことへの愛なんだな〜
と一人で納得してしまった。