ビデオ「MAY-メイ-」

MAY メイ APS-30[DVD]

家鴨はホラーが大好きでございます。
で、新宿でDVDが根こそぎ借りられていた、この作品のビデオ（しかも日本語吹き替え版）を
思わず借りてしまいました。ビデオしか残ってなかったもんで(^^;

好みは分かれると思いますが、これは「人付き合いの苦手」な少女の物語。
動物病院の助手をしている主人公「メイ」は内気でコンプレックスがあり、友達がいない。
唯一の友達は子供時代に母親がプレゼントしてくれた「スージー」というお人形だけ・・・。

そんな「メイ」が恋をするところから、物語は動いて行くのですが、前半は軽いコメディタッチの
青春映画です。後半から一生懸命過ぎて空回りするメイの言動が周囲の人からは異常だと思われ、
でも失いたくないから「おかしい」と思われていても、そ知らぬふりして、会いに行く姿が
ちょっと痛々しかったです。

結局「友達がいないなら造ったらいい」と昔、メイの母が人形をくれたように彼女は、自分の
お気に入りのパーツを持った人々の身体をつなぎ合わせて「おともだち」を造るのですが・・・

こういう気持ちを体験したことのない人には「きもい」の一言で終わっちゃうんだろうけど、
少なからずティーンズの頃に似たような想いをしたことがあるので、
「誰かメイに人との付き合い方」を教えてやってよ〜！！」と叫びたくなりました。
洋裁が趣味で、ある程度は社会性もある分、人との繋がりも欲しくて・・・センシティブな彼女。
上手く導けば多彩な才能もあったであろうに、やはり人は強くなるしかないのでしょうか・・・