萌えの研究
- 作者: 大泉実成
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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「アニメ」「漫画」「ライトノベル」「TRPG」「美少女ゲーム」
等を自身が体感しつつ、検証していく構成。
筆者は昔エヴァの「綾波萌え」してたらしい。
以後は「一般人だった」と言いたがるのも「第一世代オタク」
らしくて笑えた(大泉さん、それが狙いなんですよね?え?素?)
自分も「萌え」とかよく分からない(つーか、頭が拒否する)
ので、なかなか共感しつつ読めた。
萌えよりも筆者が幼い頃「エホバの証人」に入っていたらしく、
その経験を踏まえた論説が大変面白かった。
「ローゼンメイデン」が何故面白いとか「月姫」のどこが
新しかったとか、こういった方面に無知な人には入門書的に
いいんじゃないだろうか。
「萌え」が分からないというより「記号」の意味を知らないと
私は萌えられない人間だ。脊髄反射的に物事を愛好することはない。
「オタク」という意味であるなら、相当数なデータを分析した結果
「萌え」る訳だ。ただ単に「心のどこかに触れた」だけじゃ満足できない。
これは「携帯電話」や「パソコン」が生まれた時からあって
使っている世代とある・なしで育った世代。全くない時代から
いきなり使わなきゃいけなくなった世代の違いと同じじゃないかな?
「携帯」は「携帯」であり、「何で動くの?」という疑問は
持っちゃいけない。だって「ツール」の一つにしか過ぎないから。
同じように「萌え」は「萌え」なんだな。
まあ、私の本来の気質にもよるんだろうけど。
どうやら私は人にはあまり「萌え」ないらしい。
「ペンギン」には激しく萌えているけれど(自爆)